理念・院長のあいさつ

理念

私どもが独自の存在として認知され、評価して頂くためには、基本的な価値持つ必要があり、この事を理念と意味付けました。理念を明確にし、全ての職員が常に認識し続けております。

人を愛し、病を究める

私たちは、すべての患者さまとご家族のために、常に一歩先行く医療を探究し、優しさを持って最善を尽くす医療を実践することにより、地域から信頼される病院を目指します。

●職員の行動規範10ヵ条

私たちは

  1. 医療安全を確立し、安心と信頼を獲得します
  2. 命の尊厳を深く理解し、患者さまの権利を尊重します
  3. 優しさを持ち、気づきの医療を実践します
  4. 人間性豊かな医療人となるよう、常に自己研鑽します
  5. 新しきことへ挑戦し、質の高い医療を創造します
  6. 医療人としての誇りを持ち、如何なる時も最善を尽くします
  7. 医療情報の共有と活用を促進し、得られた情報は厳格に管理します
  8. 地域社会に支えられていることを認識し、医療連携を推進します
  9. 相互に敬意を払い、連携を密にして組織的に行動します
  10. 未来への発展のために、健全経営を目指して努力します

院長あいさつ

大原医療センター 院長
石橋 敏幸

新型コロナウイルス感染症第1波のピークを迎えつつあった令和2年4月1日に大原医療センター院長に就任し、コロナのピンチをチャンスに変え回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟を有する総合回復期病院として地域のために奉仕させていただきました。この5年間、地域の皆様とのかけがえのない絆を結ばせていただきましたことに心から感謝申し上げます。

振り返りますと2018年1月新大原綜合病院開院と同時に、全国に先駆けた医療の展開として大原医療センターは急性期病院から回復期病院へと全面転換しました。回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟を併設する総合回復期病院は全国で11施設のみで東北・北海道では当センターのみです。

大原記念財団として急性期から回復期の医療をシームレスに行うのみならず、大原医療センターは地域の急性期病院から数多くの入院患者さんを受け入れ現在の入院数は2018年の約1.8倍になっております。このことは回復期医療のみならず、当センターは福島市と福島県県北地域の救急医療を支え地域包括ケアシステムにおいて大切な機能を果たしています。

一方、超高齢化の昨今、患者さんの病態は心身両面で多様化しております。そのような状況の中で、本年令和7年5月1日精神科病院の清水病院と当センターが統合し新大原医療センターが船出を致しました。総合回復期病院と精神科病院の統合は全国初です。清水病院は65年の歴史に幕を下ろし、大原医療センターメンタルケアセンターとしての新しい歴史が始まりました。福島市を含む県北医療圏において大学病院以外に一般病床と精神科病床を兼ね備えた医療機関がなかったことも地域医療のニーズに応えた意義のある統合であったと思います。回復期医療と精神科医療の融合により、一歩先んじた「心身両面の相互治療を行い、時代の趨勢に応える医療を提供したい」と考えております。

そして、急性期から回復期、そして在宅へという医療連携の流れをさらに円滑にし、救急医療を含めた地域全体の医療と地域包括ケアシステムの向上に貢献して参ります。

最後になりますが、私たち大原記念財団の職員は「人を愛し、病を極める」との理念のもと、信頼されることこそが「人を愛し、病を極める」という理念の実践だと考えています。心身両面の相互治療により患者さんとご家族が安心できる医療の提供にさらに寄与できると確信しております。私ども職員が健康で明るく、そして、仲良くこころひとつにして地域のために奉仕してまいりますので今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。